「パソコンが壊れてしまった・・・」
今回は、パソコンが壊れてしまった時の対処法についてお話させていただきたいと思います。
パソコンが壊れてしまった場合、様々なケースがあります。
パソコンが壊れた!のトラブルで症状として多い例は…
・起動しなくなってしまった
・画面が全く映らない!
・電源ボタンを押しても、何も反応しない
・パソコンの中から、変な音がする
・エラーメッセージが出て、先に進まない
このようなものが症状として多くなってくるかと思います。
いざパソコンが壊れてしまった時、どのようにすればいいのでしょうか。
それぞれの症状別にご紹介させていただきたいと思います。
【パソコンが起動しない・エラーが発生する】
パソコントラブルの中で最も多い症状です。
起動しないと一口に言っても、どこの画面まで進むのか、どういったエラーが発生しているのかによって原因は大きく変わってきます。
・メーカーロゴの所から先に進まない
ハードディスク障害の可能性が高い状態です。
通常、パソコンは起動する時にメーカーロゴが表示され、ハードディスクを読みに行くという順番になっていますが、このハードディスクに異常が出てしまっているとうまく読み込めず、先に進めない状態となってしまいます。
このような状況になってしまったら、重要なデータがパソコンに残っている場合はデータの救出が最優先です。
何度も電源を入れたり切ったりしていると、パソコンはもちろんハードディスクにも負荷がかかってしまい、状況が更に悪化することを防ぐため、速やかにパソコンの電源を切ります。
電源ボタンの長押しをすることで強制終了することができます。
・エラーが出て起動しない
メーカーロゴが出た後に、エラーが発生してしまう場合、エラーの内容によって原因の特定が出来る可能性が高いです。
エラーが発生している場合には、エラー内容をメモしておいた方がいいでしょう。
下記によくあるエラーの例とその対処法を書いて行きたいと思います。
「NTLDR is missing Press Ctrl+Alt+Del to restart」
こちらのエラーが発生している場合、主に考えられる原因は3つあります。
1.Windowsの起動に必要なファイルが破損、もしくは何らかの原因で消えてしまい、起動出来ない
2.BIOSの情報が書き換わった為
3.ハードディスクの構成情報が壊れている、もしくはハードディスク自体に異常がある
1のケースの場合、Windowsのディスクを使って回復コンソールで修復することができます。
修復をして起動するようであれば、原因はboot関連ファイルの破損などと考えられます。
2のケースの場合、BIOS情報を変更してあげることで起動できるようになります。
例えば最近、ハードディスクなどの部品を増設した、などという場合に起動ディスクの順番が入れ替わってしまい、起動に必要なファイルが見つからない為このようなエラーが出てしまうということも考えられます。
3のケースの場合、一番致命的なパターンです。
ハードディスクに障害が生じている為、部品の交換は必須になってきます。
ハードディスク故障によりシステムファイルまでおかしくなってしまったりしているので、重要なデータを保存されている場合は一刻も早いデータ復旧が必要です。
「CMOS Checksum error-Defaults loaded」
こちらの症状の場合はCMOSのエラー、いわゆるCMOS電池の異常により発生しているエラーです。
多いのが電池切れの場合。
パソコンは内部に情報を保持しておく為の電池が内蔵されています。
これらが切れてしまっていると、起動させる度にエラーが出てしまいます。
対処法として、F1キーを押せば先に進める場合があります。
根本の原因を解決するには電池の交換が必要となってきます。
また、電池を取り外した後や新しいものに交換した後も出ることがありますので、その場合はBIOSの設定で日付や時刻を再設定しましょう。
「Operating System not found」
こちらの症状は、OSつまりWindowsなどが読み込めない為に起動できないと言うエラーです。
原因としては、CDなどを入れたまま電源を入れてしまっている場合や、BIOSの設定によりハードディスクの読み込みを行わない設定となっている場合などが挙げられます。
これらの場合は、CDを取り出して再度電源を入れてみたり、BIOSの設定の変更をすることで起動できるようになるかと思います。
また、致命的なハードディスクのエラーであることが多いこの症状。
ハードディスクの不具合だった場合には、交換をしてOSの入れなおしが必要となります。
また物理的なハードディスクの不具合の場合、データの救出が最優先となってきますので、極力それ以上の負荷をかけないようにすることが重要となります。
【画面が全くうつらない!】
パソコントラブルで多い症状の一つの、画面がうつらない症状。
最初から全く何もうつらないのか、それとも最初だけはうつってそのうち暗くなってしまうのか、それによって原因も様々です。
デスクトップパソコンの場合と、ノートパソコンの場合で分けてみたいと思います。
・デスクトップパソコン
デスクトップの場合、まず疑われるのがモニターの異常です。
モニターが故障しているかどうかの切り分け方法としては、別なパソコンがある場合、そちらに繋げてみてもうつらないようであれば、モニター自体の故障の可能性が高くなります。
また、逆に他にモニターをお持ちの場合は、その別なモニターをパソコンにつなげてみて、うつるかどうか見てみるとモニター側なのか、パソコン側なのかの判断が出来ます。
デスクトップパソコンの場合は、パソコン本体のグラフィックチップや、グラフィックボードの異常によりうまく出力出来ない可能性があります。
その場合は、部品の交換が必要になりますが、グラフィックボードを搭載していてオンボードのVGAがあるパソコンの場合、グラフィックボードを取り外すことによってオンボード画面出力できる可能性があります。
そちらで出力が出来た場合、グラフィックボードの異常の可能性が高くなってきます。
・ノートパソコン
ノートパソコンの場合は、主に液晶周りの異常であるケースが多いかと思います。
液晶パネル自体の異常や、LCDケーブル、インバーター、バックライト切れにより画面がチラついたり、薄暗い状態のままでよく見えなかったりすることがあります。
ノートパソコンの場合はほとんどのパソコンに外部出力端子がついていますので、モニターをお持ちである場合はそちらに出力してみることで、起動の確認が出来たりデータを取り出せる可能性もあります。
ノートパソコンの画面異常の場合は、一度試してみてください。
【電源ボタンを押しても、何も反応しない】
電源が入らないトラブルも、お伺いする症状の中で多い事例です。
電源周りのトラブルの場合、デスクトップですとまず疑われるのが電源ユニットの不具合。
電源ユニットに不具合があると、通電させることもできなくなってしまいます。
また、マザーボードの不具合により、電源が入らなくなってしまっている可能性もあります。
ノートパソコンの場合は、ACアダプターやマザーボードなどの可能性があります。
いずれにしても、電源が入らないトラブルの場合は一度”放電”をお試しください。
1.パソコンの電源を完全に切る
2.電源ケーブルを外す(ノートパソコンの場合は、バッテリーも外してください)
3.電源ボタンを数回押す
4.電源ケーブルを取り付ける
その後、電源が入るかどうか試してみてください。
パソコンは電気がたまりやすい性質を持っており、異常帯電を起こしてしまうと電源が入らないなどの症状が起こってしまうことがあります。
特に冬の時期や、ずっと電源ケーブルを差しっぱなしにして使っている方に起こりやすい症状と言えます。
【パソコンの中から、変な音がする】
パソコンは、様々な部品が合わさって動いています。
内部から異音がするという事ですと、可能性としてハードディスク・CPUファン(またはグラフィックボードのファン)などが挙げられます。
特に、ハードディスクが物理的に故障している場合だと異音がする可能性は高くなってきます。
ハードディスクから異音がしているということは、中のデータにも危険が及んでいる可能性も高くなります。
現状を維持する為に、異音に気づいたら早急に電源を切り、その後は操作しないことをおすすめ致します。
また、ファンの故障の場合にも小さな音~大きな音で異音がすることがあります。
ファンは、内部の温度を下げるのに重要な役割をしている部品ですので、万が一ファンに異常が発生していると、本来の役割を果たせず本体が高温になってしまう可能性があります。
そうなってしまうと、別な部品まで異常をきたしてしまう可能性がありますので、早めの対処が必要です。
その他の箇所として、電源ケーブルのコンセントにアースをとっていないと、オーディオ部分から変な音がすることがあります。
このまま使用していただいても問題はありませんが、気になる場合は一度アースをとっているかどうか、確認してみてください。
アースを接続することで、解消できる場合があります。
パソコンが壊れたという状態でも、様々な状態や原因があります。
放っておいて悪化させてしまうより、早めに対処することでよりスムーズに解決出来る可能性があります。